料理の配膳や掃除などでロボットが利用されつつありますが,その外見設計に決まった指針は存在しません.本研究では,ロボットの外見設計として行う作業に合わせてロボットが服装を変化させる手法を提案しています.この手法では,ロボットは作業に応じて服装を変化させることで,それぞれの作業への専門性を利用者に伝えることが可能です.また,利用者はロボットが何の作業を実施しているのか知ることができるため,利用者にとって有益となることが期待されます.
提案手法の有効性を調査するため,参加者実験を行った結果,作業に合わせて服装を変化させた場合,しない場合と比較して,ロボットが作業の一部をミスしても,参加者はロボットの外見が行う作業に対して適切であると判断することがわかりました.この結果より,本手法はロボットが複数作業への役割を示せ,利用者はロボットの行動を読み解くことが容易であると考えられます.
提案手法の有効性を調査するため,参加者実験を行った結果,作業に合わせて服装を変化させた場合,しない場合と比較して,ロボットが作業の一部をミスしても,参加者はロボットの外見が行う作業に対して適切であると判断することがわかりました.この結果より,本手法はロボットが複数作業への役割を示せ,利用者はロボットの行動を読み解くことが容易であると考えられます.
上の動画は,ロボットが家事を行う様子をシミュレータにて再現した様子です.ロボットは,掃除,料理,洗濯の作業に対して,それぞれの適した服装に変化します.
関連発表
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- Yoshiwara Kazunari, Kobayashi Kazuki, Effect on User Impression of Robot’s Task Dependent Uniform. In Proc. of the 5th International Conference on Computer Human Interaction Research and Applications, pp.90-97 (2021)
- 吉原 一成,小林 一樹,家事ロボットの服装変化がユーザの印象に与える影響,知能と情報, Vol. 35, No. 4, pp. 769-779, 2023.11