業務の効率化やノウハウの蓄積などを目的として様々な場目で作業記録が実施されていますが,作業終了後に記録を行う場合は,紙媒体やPCを用いて記録することが多く,記録のための時間確保や記録忘れの問題があります.また,作業から記録までの時間が長くなると記憶が曖昧になる問題も生じてしまいます.そのため,作業中に記録するのが望ましいのですが,記録作業によって本来の作業が阻害されたり,効率が低下する問題があり実施が難しいことが多くあります.
そこで本研究では,作業中に対話システムからの音声による質問に回答することで記録できる手法を提案しています.提案手法では,対話のフラストレーション軽減や継続性向上に効果があるとされる共感をシステムに行わせることで,ユーザの心理的な抵抗感を軽減し,作業に関する発話を促進して,ハンズフリーかつアイズフリーな作業記録システムの実現をめざしています.
そこで本研究では,作業中に対話システムからの音声による質問に回答することで記録できる手法を提案しています.提案手法では,対話のフラストレーション軽減や継続性向上に効果があるとされる共感をシステムに行わせることで,ユーザの心理的な抵抗感を軽減し,作業に関する発話を促進して,ハンズフリーかつアイズフリーな作業記録システムの実現をめざしています.
左の図は運動記録におけるシステムとユーザの対話例.システムはユーザの発言に共感した後に,運動に関する質問を行っています.右の図は,システム実行用のモバイル端末と音声入出力用の骨伝導ヘッドセットで,テキストの入出力だけでなく,音声入出力にも対応しています.
関連発表:
上田 弦輝,吉原 一成,小林 一樹,ユーザに共感しながら作業記録を行うモバイル対話システム,HAIシンポジウム2023,P-24, 2023
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上田 弦輝,吉原 一成,小林 一樹,ユーザに共感しながら作業記録を行うモバイル対話システム,HAIシンポジウム2023,P-24, 2023