農業において作物の生育状態を把握するために果実や子実を採取して破壊分析を行うことがありますが,生産性を高くするためには非破壊な分析が必要となります.本研究では,分光カメラを用いて撮影した画像を用い,非破壊的な方法によって栽培方法の違いによるブドウの生育状態の把握を試みています.提案手法では,分光画像から正規化植生指数(NDVI)を算出し,指標の経時変化を評価しました.その結果,分光画像から算出される値から生育状態の違いを把握できる可能性が示唆されました.
左の画像はマルチシートを敷いていない様子であり,右の画像はマルチシートを敷いた様子です.栽培期間の途中から一部の区画(画像の右側の部分)にマルチシートが敷かれており,このような違いが生育状態に与える影響を画像から分析しています.
関連発表:
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- 菊池 悠,吉原 一成,小林 一樹,西村 晃幸,佐野 朗,分光画像を用いた異なるブドウ栽培方法の生育状態比較,第39回ファジィシステムシンポジウム講演論文集,3F3-2, pp. 904-909, 2023
- 菊池 悠,吉原 一成,小林 一樹,西村 晃幸,佐野 朗,ハイパースペクトル画像を用いた異なる栽培方法のブドウ生育評価,日本知能情報ファジィ学会第31回北信越シンポジウム,pp.7-10, 2022