介護施設では深夜帯の高齢者の周遊行動の監視など介護職員のストレスが高いことが問題とされています.本研究では無理なく安全に歩行経路変更や抑制を促すシステムを開発し,介護職員の負担を減らことを目的としています.提案手法では通路上に設置したミストスクリーン(霧による投影幕)に映像を投影することで歩行経路変更を促す方法を採用しています.通行者個人を識別することで,個人に合わせた映像を提示する工夫も行っています.参加者実験を実施したところ,利用者に親和性の高い映像は利用者にポジティブな印象を与えものの,誘導効果が低下する可能性が示唆され,より誘導効果の高い手法の実現を目指しています.
関連発表:
丸山優,吉原一成,小林一樹,ミストスクリーンによるパーソナライズコンテンツ提示が進路誘導に与える影響,HAIシンポジウム2023,P-33,2023
丸山優,吉原一成,小林一樹,ミストスクリーンによるパーソナライズコンテンツ提示が進路誘導に与える影響,HAIシンポジウム2023,P-33,2023