果樹栽培において,生産者の負担が大きい作業の1つに摘果作業や摘房作業といった果実を間引く作業があります.本研究では,この作業における一定面積下の着果実量把握に着目し,これを誰でも簡単に実施できるように,果樹園における果実座標と個数の特定を目的したフォトグラメトリを用いた三次元モデル生成と果実の認識を行う手法を提案しています.フォトグラメトリと物体検出を用いることで,三次元モデルとカメラ座標情報,果実含有画像を紐づけ,認識した果実を配置した三次元モデルを生成しました.室内で実験を行ったところ,果実個数の特定が可能であることを確認しました.
上の動画はフォトグラメトリによって生成した三次元モデルです.自動認識した果実の位置に緑色の球を配置し,実際の果実の位置には赤い球を配置しています.
関連発表:
関連発表:
- 花形 優斗,吉原 一成,小林 一樹,果樹栽培におけるフォトグラメトリを用いた果実位置と個数の推定,第39回ファジィシステムシンポジウム講演論文集,3F2-4,pp.892-897, 2023
- 花形 優斗,吉原 一成,小林 一樹,ブドウ摘房支援のためのフォトグラメトリによる着果量測定,日本知能情報ファジィ学会 合同シンポジウム 2022 (第31 回 北信越シンポジウム & 第33 回 人間共生システム研究会), pp.1-3, 2022.12.10