果皮色は果実の成長を示す指標のひとつであり,測定方法には,測色計をはじめとする装置を使う方法と,カラーチャートを使う方法があります.これらの方法では,果実を傷つけてしまったり,多くの果実の果皮色を評価することが難しい問題あります.そこで提案手法では,画像上の果皮色を求めるため,Mask R-CNNを用いて果実領域の検出を行い,露出した果実領域を自動検出するモデルを構築しました.モデルの構築には,葉や袋,果実の切り出し画像を使って合成画像を自動生成しています.構築したモデルを用いて自動で求めた果皮発色指数CDI(Color Development Index)と手作業で求めたCDIを比較したところ,最大約6%の誤差となり,提案手法の有効性を示唆する結果を得ています.
関連発表:
頼富 雪乃,吉原 一成,小林 一樹,深層学習を用いた桃果実の時系列着色変化の評価,第39回ファジィシステムシンポジウム講演論文集,2C4-2,pp.459-464, 2023.09
頼富 雪乃,吉原 一成,小林 一樹,深層学習を用いた桃果実の時系列着色変化の評価,第39回ファジィシステムシンポジウム講演論文集,2C4-2,pp.459-464, 2023.09