情報機器の通知機能は便利である反面,人間の注意を奪い,邪魔に感じさせる問題がありあす.本研究では,人間関係を維持する社会的グルーミングを情報機器に導入し,人間と情報機器とで社会的な関係を構築し,不快感を軽減する方法を提案します.提案手法では,情報機器が作業の遂行に貢献しないグルーミングを行い,ユーザとの社会的関係を構築します.参加者実験を行ったところ,情報通知のみと比較してグルーミングを織り交ぜた方が愛着が向上する傾向が示唆されました.
左の動画では,モニタの後ろからエージェントが顔を出して情報通知をしています.画面に触ると姿全体を現して,内容を表示します.右の動画では,顔を出すところ同じですが,画面を触っても情報通知せずに笑顔になって左右に動いて喜ぶだけのグルーミングも実行しています.
関連発表:
倉谷 典明,小林 一樹,山田 誠二,社会的グルーミングを用いた情報通知エージェント,第30回人工知能学会全国大会,2N3-5, 2016
関連発表:
倉谷 典明,小林 一樹,山田 誠二,社会的グルーミングを用いた情報通知エージェント,第30回人工知能学会全国大会,2N3-5, 2016